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成田空港への移動貧乏。スカイライナーを使わずに、快適かつ最安で向かうルートを検証。

生徒

先生!今度LCCのセールで航空券をゲットしたんですけど、計算してみたら都内から成田空港までの交通費が高すぎて絶望しています…。スカイライナーを使うと往復で5,000円以上飛んでいくんですが、これじゃ何のために格安チケットを取ったのか分かりません!

先生

それはまさに「成田空港への移動貧乏」の典型的なパターンだね。確かに京成スカイライナーは日暮里から最速36分と圧倒的に便利だけど、運賃と特急料金を合わせると片道約2,600円近い出費になる。節約旅行にとってはかなり痛い出費だ。

生徒

ですよね…。でも、安い電車で行こうとすると通勤ラッシュに巻き込まれて立ちっぱなしになりそうだし、バスも「狭い」「遅れる」ってイメージがあって怖いです。やっぱり快適さを求めるなら、お金を払うしかないんでしょうか?

先生

諦めるのはまだ早いよ!実は成田空港へのアクセスには、スカイライナーを使わなくても「1,000円台〜1,500円前後」で快適に、あるいは特急並みの速さで移動できる「賢いルート」がいくつも存在するんだ。

生徒

えっ、そんな方法があるんですか!?半額くらいで済むなら、浮いたお金で現地のランチが豪華にできますね!

先生

その通り。今回は「とにかく最安値」を狙う方法から、「特急券なしで速い」裏技的な電車、そして「必ず座れる」格安バスまで、スカイライナー以外の選択肢を徹底的に検証していくよ。自分のスタイルに合った移動手段を見つけて、旅の満足度を上げていこう!

目次

成田空港へ安く行く!スカイライナーを使わない移動手段の比較

海外旅行やLCCでの国内旅行を楽しむ際、どうしても気になってしまうのが「都心から成田空港への交通費」です。成田空港アクセスの代名詞とも言える京成スカイライナーは、日暮里から空港第2ビルまで最速36分という圧倒的な速さと快適さを誇りますが、運賃と特急料金を合わせると片道約2,600円近い出費となります。往復で5,000円以上かかってしまうと、せっかくLCCで航空券を安く抑えても「移動貧乏」になりかねません。

そこで本記事では、スカイライナーという「高額な選択肢」を除外し、1,000円台〜1,500円前後で移動できる現実的なルートを徹底検証します。「とにかく1円でも安くしたい」というバックパッカー的な視点から、「特急券は買いたくないが、満員電車で立ちっぱなしは辛い」というコスパ重視派まで、ニーズに合わせた最適な移動手段を比較していきましょう。

スカイライナーを使わない主な4つの選択肢

スカイライナーを使わずに成田空港へ向かう場合、主に以下の4つのルートが候補に挙がります。それぞれのルートには明確なメリットとデメリットが存在するため、ご自身の出発地や荷物の量に合わせて選ぶことが重要です。

移動手段 主な出発地 料金目安 所要時間目安 快適さ・特徴
エアポートバス東京・成田
(旧 THE アクセス成田等)
東京駅・銀座駅 1,300円 約65分 必ず座れる、荷物を預けられる、渋滞リスクあり
京成成田スカイアクセス線
(アクセス特急)
日暮里・上野
(押上・日本橋)
約1,270円
(IC利用)
約60分 コスパ最強、特急券不要で速い、一般車両
京成本線
(特急・快速特急)
日暮里・上野 約1,050円
(IC利用)
約75分 運賃最安、時間がかかる、通勤電車に近い
JR総武線快速
(エアポート成田)
東京・品川・横浜 約1,340円
(東京発)
約90分 乗換なしで直通、グリーン車利用の選択肢あり

「料金」か「時間」か「座席確保」か?選び方の基準

これらの手段を比較する際、最も重要なのは「何を優先順位のトップに置くか」です。スカイライナーを使わない以上、何かを妥協するか、あるいは工夫する必要があります。

1. 荷物が多いなら「バス」一択

大きなスーツケースを持っている場合、通勤ラッシュ時の電車移動は地獄のような体験になりかねません。その点、「エアポートバス東京・成田」などの格安バスは、トランクに荷物を預けて必ず座れる点が最大の魅力です。東京駅周辺へのアクセスが良い方にとっては、スカイライナーよりも快適に感じる場合さえあるでしょう。ただし、高速道路の事故渋滞などで時間が読めないリスクがあるため、フライトの時間に余裕がある場合に推奨されます。

2. スピードと安さのバランスなら「アクセス特急」

電車移動における「コスパの王者」と言えるのが、京成成田スカイアクセス線を走る「アクセス特急」です。スカイライナーと同じ線路を走るため、京成本線経由よりも圧倒的に速く到着します。特急料金は不要で、乗車券のみで乗れるため、都営浅草線や京急線沿線(日本橋、新橋、品川など)から乗り換えなしで向かいたい人には最適解となります。ただし、車両はロングシート(ベンチシート)が基本であり、混雑時は座れない可能性がある点には注意が必要です。

3. とにかく最安値を狙うなら「京成本線」

時間がかかっても良いから交通費を極限まで削りたい、という「真の節約派」には、上野・日暮里から出ている京成本線の特急(または快速特急)が選ばれます。片道1,000円程度という圧倒的な安さは魅力ですが、停車駅が多く、線形が悪いためスピードが出ません。また、日常的に利用する通勤客も多く乗車するため、旅行気分は薄れるかもしれません。「浮いた1,500円で現地のおいしいランチを食べる」という強い意志がある方におすすめのルートです。

JRの快速という「隠れた快適ルート」

意外と見落とされがちなのが、JR総武線快速です。「成田エクスプレス」が高すぎるため敬遠されがちですが、快速列車であれば乗車券のみで利用可能です。時間はかかりますが、追加料金(事前購入で平日1,000円程度、ホリデー800円程度 ※料金改定に注意)を払って普通列車グリーン車を利用すれば、リクライニングシートで食事をしながら移動することも可能です。総額でもスカイライナーより安く済む場合があり、新宿や横浜方面から乗り換えなしで長時間移動する際には、実は最も疲れにくい選択肢となることもあります。

このように、スカイライナーを使わなくても、目的と予算に合わせて多様なルートが存在します。次章からは、それぞれの移動手段について、具体的な乗り場やチケットの買い方、実際の車内の様子などを詳しく検証していきます。

【最安バス】東京駅発1300円「エアポートバス東京・成田」の評判と乗り心地

成田空港への格安移動手段として、長年多くの旅行者に愛されてきたのが、東京駅と成田空港を結ぶ高速バスです。かつては「THEアクセス成田」や「東京シャトル」といった名称で、通称「1,000円バス」として親しまれていました。現在はこれらが統合され、「エアポートバス東京・成田(AIRPORT BUS TYO-NRT)」として運行しています。

運賃は昨今の情勢により大人片道1,300円(深夜早朝便は2,600円)に改定されましたが、それでもスカイライナーの約半額という圧倒的な安さは健在です。電車のような乗り換えがなく、座っているだけで空港ターミナルの出発ロビー前まで連れて行ってくれる利便性は、一度味わうと病みつきになります。ここでは、実際に利用したユーザーの評判や、気になるシートの乗り心地について詳しく解説します。

統合されてさらに便利に!「LCB(ローコストバス)」の実力

「エアポートバス東京・成田」の最大の特徴は、JRバス関東、平和交通、京成バスなど複数の会社が共同運行することで実現した圧倒的な運行本数です。日中の時間帯であれば、約10分間隔で次々とバスがやってきます。これだけの高頻度運行であれば、予約なしでふらっと東京駅に行っても、長く待たされることなく乗車できることがほとんどです。

乗り場は東京駅八重洲南口を出てすぐのバスターミナル(JR高速バス乗り場)に集約されており、以前のようにバス会社によって乗り場が遠く離れているという混乱も解消されました。「予約不要で、来たバスに乗るだけ」という手軽さは、山手線感覚で使える空港アクセスとして非常に高い評価を得ています。

実際の乗り心地は?「狭い」という口コミは本当か

1,300円という安さゆえに、「座席が狭くて辛いのではないか?」と心配される方も多いでしょう。実際の車内は、一般的な観光バスと同様の横4列シートです。スカイライナーや成田エクスプレスのような広々とした空間と比較すれば、確かに足元はタイトに感じるかもしれません。

しかし、座席はリクライニングが可能で、多くの車両で各座席にUSB充電ポートやコンセントが設置されています(※一部未設置の車両もあり)。スマートフォンの充電をしながら移動できるのは、現代の旅行者にとって必須の機能と言えるでしょう。また、フリーWi-Fiも提供されているため、移動中に動画を見たり、旅行の計画を立てたりして過ごすことができます。約1時間の乗車時間であれば、「LCCの機内よりは快適」と感じる人が多い水準です。

  • シートピッチ:標準的な高速バス仕様。大柄な男性だと少し膝が窮屈かもしれません。
  • トイレ:「トイレ付き」の車両も多いですが、全ての便に確約されているわけではありません。心配な方は乗車前に済ませておくのが無難です。
  • 静粛性:ビジネス客や旅行者が多く、車内は比較的静かです。

メリット:荷物からの解放と「座れる保証」

電車移動(特に通勤電車を利用するルート)に対するバス移動の最大のメリットは、「大きな荷物をトランクに預けられること」「必ず座れること」です。

最安値を狙って京成本線を利用する場合、大きなスーツケースを持って満員電車に揺られるストレスは相当なものです。一方、エアポートバス東京・成田なら、乗車時に係員が荷物を預かってくれます。重い荷物から解放され、確実に座席に座って空港まで移動できるという点は、差額数百円以上の価値があると言えるでしょう。特に、LCC利用で荷物が多い場合や、体力温存を優先したい帰国時には、バスのありがたみが身に沁みます。

デメリットと注意点:渋滞リスクと支払い方法

一方で、バス特有のデメリットとして「渋滞リスク」は無視できません。通常であれば東京駅から約65分で到着しますが、首都高速道路や東関東自動車道で事故渋滞が発生すると、到着が大幅に遅れる可能性があります。評判の悪い口コミの多くは、この遅延に関するものです。フライトの時間ギリギリに行動する人には向きません。最低でもフライトの2〜3時間前には空港に着くような便を選ぶ余裕が必要です。

また、支払い方法については、基本的に交通系ICカード(Suica、PASMOなど)での車内支払いが推奨されています。現金でも乗車可能ですが、券売機でチケットを買う手間が発生する場合があるため、ICカードに1,300円以上のチャージをしてから並ぶのが最もスムーズです(※便によっては事前Web予約も可能)。

結論:東京駅へのアクセスが良いなら「最適解」

総じて、「エアポートバス東京・成田」は、東京駅・銀座エリアに出やすい人にとっては、スカイライナーを使わない移動手段の中で最もバランスの取れた選択肢と言えます。「安さ」と「楽さ」を両立しており、時間の余裕さえ持てれば、非常に満足度の高い移動手段となるでしょう。

【電車最安】日暮里・上野発「京成本線特急」は時間がかかる?

成田空港への移動において、コストパフォーマンスを極限まで追求するなら、「京成本線」経由の特急(または快速特急)が間違いなく最強の選択肢です。上野や日暮里から出発する場合、スカイライナーを利用すると約2,600円かかりますが、京成本線経由なら片道1,052円(ICカード利用時)と、半額以下の運賃で済みます。

往復で3,000円以上も節約できるこのルートは、まさに「移動貧乏」を回避したい旅行者の救世主です。しかし、「安いからには何か裏があるのでは?」「時間がかかりすぎて疲れるのでは?」という不安もつきまといます。ここでは、京成本線特急の実力と、利用する前に知っておくべき「時間」と「快適さ」の現実について深掘りします。

「特急」だけど特急券は不要!まずは仕組みを理解する

まず初心者が混乱しやすいのが、「特急」という名称です。JRやスカイライナーの場合、「特急」に乗るには乗車券以外に「特急券」が必要ですが、京成本線の「特急」や「快速特急」は、あくまで「停車駅の少ない普通の電車」という位置付けです。つまり、追加料金は一切かからず、乗車券(運賃)のみで乗ることができます。

このルートは、京成船橋や京成津田沼、京成佐倉といった千葉県の主要都市を経由しながら、くねくねと成田空港へ向かいます。線路の形状(線形)が良くないため、最高速度も控えめです。これが、後述する所要時間の長さに直結しています。

所要時間はスカイライナーの約2倍!70分の壁

では、実際どれくらい時間がかかるのでしょうか。日暮里駅から成田空港(空港第2ビル駅)までの所要時間を比較してみます。

  • スカイライナー:約36分〜40分
  • 京成本線(快速特急・特急):約70分〜80分

このように、スカイライナーと比較すると約2倍の時間がかかります。片道30〜40分の差は決して小さくありません。「時は金なり」と考えるビジネスマンには不向きですが、逆に言えば「30分余計に電車に乗っているだけで1,500円もらえる(節約できる)」と考えれば、非常に割の良いアルバイトとも言えます。動画を1本見たり、読書をしていれば意外とあっという間に過ぎる時間です。

乗り心地は「ザ・通勤電車」旅情は期待できない

安さと引き換えに妥協しなければならないのが「快適性」です。京成本線の特急に使用される車両は、基本的に一般的な通勤電車(ロングシート)です。リクライニング機能はもちろんなく、テーブルもありません。向かい合わせの座席で駅弁を食べる…といった旅情は一切期待できないと考えてください。

また、最大の懸念点は「混雑」です。この路線は空港利用者だけでなく、千葉県内から都心へ通勤・通学する人々の生活の足でもあります。そのため、朝夕のラッシュ時には大きなスーツケースを持って乗り込むのが憚られるほどの満員電車になることもあります。

ただし、上野駅や日暮里駅から乗車する場合、これらは始発に近い駅であるため、1本見送れば座れる確率は高いです。成田空港まで70分以上立ちっぱなしは過酷ですので、時間に余裕を持ってホームに並び、確実に座席を確保することを強くおすすめします。

注意!「成田スカイアクセス線」との乗り間違い

京成本線を利用する際、最も注意しなければならないのが、「成田スカイアクセス線(アクセス特急)」との乗り間違いです。同じ京成電鉄の路線で、同じようなオレンジ色の電車が走っているため非常に紛らわしいのですが、経由地と運賃が異なります。

  • 京成本線経由:運賃1,052円、遅い、船橋経由
  • 成田スカイアクセス線経由:運賃1,270円、速い、北総線経由

「アクセス特急」に乗ってしまうと、運賃が200円ほど高くなります(それでもスカイライナーよりはずっと安いですが、最安ではありません)。最安を狙うなら、駅の電光掲示板で「京成本線経由」と書かれた電車を選ぶ必要があります。また、成田空港駅・空港第2ビル駅では、京成本線利用者専用の「中間改札」を通る必要があるなど、動線が少し複雑な点も覚えておきましょう。

結論:時間に余裕がある「体力自慢」におすすめ

日暮里・上野発の京成本線特急は、「時間はかかってもいいから、とにかく1円でも安く済ませたい」というバックパッカー気質の方や、学生の方、あるいは荷物が少なくて身軽な方には最高のルートです。往復で浮いた3,000円を使えば、現地での食事を豪華にしたり、お土産を増やしたりと、旅の満足度を別の形で上げることができます。ただし、フライト前の70分間の通勤電車移動に耐えられる体力があるか、自問してから選ぶのが賢明です。

【コスパ推奨】特急料金なしで速い「京成成田スカイアクセス線・アクセス特急」

スカイライナーを使わずに成田空港へ向かう際、速さと安さのバランス、いわゆる「コストパフォーマンス」において最強の選択肢となるのが、京成電鉄が運行する「アクセス特急」です。多くの人が「京成線=スカイライナー」か「京成線=安くて遅い各駅停車」の二極で考えがちですが、実はその中間に位置するこの列車こそが、賢い旅行者が選ぶ隠れた本命ルートと言えます。

アクセス特急を利用すれば、スカイライナー特急券(1,300円)を節約しつつ、京成本線経由の特急よりも圧倒的に早く空港に到着できます。「特急料金は払いたくないけれど、ダラダラと長時間電車に乗るのも嫌だ」というワガママなニーズを完璧に満たしてくれる、このルートの魅力を深掘りします。

なぜ特急券なしでこんなに速い?「高規格線路」の秘密

アクセス特急の最大の特徴は、その名の通り「成田スカイアクセス線」というルートを走行することです。これは2010年に開業した比較的新しい路線で、スカイライナーが日本最速の時速160km運転を行うために整備された高規格な線路です。

アクセス特急は、この「スーパーカー用のサーキット」とも言える線路を、特急券不要の一般車両でありながら最高時速120kmで疾走します。カーブが多く速度が出せない従来の京成本線(船橋・津田沼経由)とは異なり、北総線を経由して直線的に空港を目指すため、日暮里駅から空港第2ビル駅までを最短50分台で結びます。これはスカイライナー(約36分)と比較しても20分程度の差しかなく、運賃は約1,270円(IC利用)で済むため、時間対効果が非常に高いのです。

「都営浅草線直通」がもたらす圧倒的な利便性

アクセス特急のもう一つの、そして最大のアドバンテージは、「都営地下鉄浅草線・京急線との相互直通運転」を行っている点です。これにより、上野や日暮里に出る必要なく、都心や横浜方面から乗り換えなしで成田空港へ直行できるケースが多々あります。

例えば、以下の主要駅から乗換なしの1本でアクセス可能です(時間帯による)。

  • 日本橋駅:東京駅からも徒歩圏内。約60分で到着。
  • 東銀座駅・新橋駅:銀座エリアやビジネス街から直結。
  • 品川駅:新幹線利用者やホテルが多いエリアからも一本。
  • 羽田空港:「エアポート快特」として、羽田と成田の両空港を直接結ぶ便もあり。

特に、日本橋や新橋周辺にホテルをとっている場合や、オフィスから直接空港へ向かう場合、わざわざ上野駅まで移動してスカイライナーに乗るよりも、近くの地下鉄駅からアクセス特急(またはエアポート快特)に乗ってしまった方が、トータルの移動時間も短く、料金も安くなるという逆転現象が起きます。

車両は「通勤電車」だが、空港向けの配慮も

「特急券不要」であるため、使用される車両は基本的にロングシート(ベンチシート)の一般車両です。リクライニングシートではないため、快適性ではスカイライナーやリムジンバスに劣ります。

しかし、アクセス特急として運用される主力車両(3100形など)には、空港アクセスならではの工夫が凝らされています。座席の一部を跳ね上げて大型スーツケースを置ける荷物スペースが設置されていたり、無料Wi-Fiが完備されていたりと、単なる通勤電車とは一線を画しています。車内のディスプレイも多言語対応しており、外国人観光客でも安心して利用できる環境が整っています。

利用時の注意点:本数と「誤乗車」のリスク

非常に優秀なアクセス特急ですが、弱点がないわけではありません。まず、「運行本数」には注意が必要です。日中の時間帯は40分に1本程度しか走っていないこともあり、タイミングが悪いとホームで長く待つことになります。事前に乗り換えアプリ等で時刻表を確認しておくことは必須です。

また、上野・日暮里駅から乗車する場合、同じホームから「京成本線経由」の特急も発車します。先述の通り、京成本線経由に乗ってしまうと時間がかかります。電光掲示板や車体の表示で「成田スカイアクセス線経由(アクセス特急)」と書かれていること、行き先が「成田空港」であることを必ず確認してください。オレンジ色のラインカラーが目印です。

結論:都心東側・浅草線沿線ユーザーの「最適解」

京成成田スカイアクセス線のアクセス特急は、「1,300円前後で、1時間程度で空港に着きたい」という、現代の旅行者のニーズに最もマッチした移動手段です。特に日本橋、浅草、押上(スカイツリー前)などの観光エリアや、新橋・品川方面からのアクセスにおいては、スカイライナーをも凌ぐ利便性を誇ります。浮いた特急料金で空港での食事をアップグレードできる、まさに「賢い節約」の象徴と言えるルートです。

【JR活用】「総武線快速」グリーン車で成田エクスプレスより安く快適に

成田空港へのJRアクセスと言えば、真っ先に思い浮かぶのが特急「成田エクスプレス(N’EX)」です。確かに快適で速いですが、東京駅から通常期で片道3,000円以上かかる高額な運賃は、節約旅行者にとっては大きな壁です。しかし、JRにはもう一つ、成田空港へ直結する重要なルートが存在します。それが「総武線快速・エアポート成田」です。

このルートの真骨頂は、単に快速電車で安く移動するだけではありません。「普通列車グリーン車」というオプションを組み合わせることで、成田エクスプレスよりもはるかに安く、かつスカイライナーに匹敵するほどの快適な移動空間を手に入れることができるのです。「裏技」とも言えるこの方法について、詳しく解説します。

「快速エアポート成田」の実力とは?

総武線快速(横須賀線直通)には、1時間に1本程度、成田空港へ直通する電車が走っています(成田空港行き)。東京駅から成田空港までの所要時間は約90分。スカイライナー(約40分)や成田エクスプレス(約60分)に比べると、時間は確実にかかります。しかし、運賃は東京駅から1,342円(IC利用)と、バスや京成アクセス特急と同等の水準です。

このルートの最大のメリットは、「東京駅の総武線地下ホームから乗換なし」で行ける点、そして「品川、横浜、鎌倉方面からも1本で繋がっている」点です。京成線に乗るために上野や日暮里へ移動する手間や運賃を考えると、神奈川方面や東京駅以南に住む人にとっては、実は最も合理的なルートになり得ます。

+1,000円で別世界!普通列車グリーン車の魅力

90分間、ロングシートの一般車両で過ごすのは辛いかもしれません。そこで活用したいのが、連結されている2階建ての「グリーン車」です。これは特急列車ではありませんが、追加料金(グリーン券)を払うことで利用できる特別車両です。

座席はリクライニングシートで、テーブルも完備されています。足元も広く、駅弁を食べたり、パソコンで仕事をしたり、あるいはビールを飲んでリラックスしたりと、特急列車とほとんど変わらない過ごし方が可能です。むしろ、2階席からの眺めが良く、成田エクスプレスよりも開放感があると感じる人もいるほどです。

料金シミュレーション:どれくらい安くなる?

では、実際にどれくらいお得なのでしょうか。東京駅から成田空港までの料金を比較してみましょう(※料金は改定される可能性があるため、最新情報をご確認ください)。

列車種別 運賃 特急券/グリーン券 合計
成田エクスプレス 1,342円 1,730円
(指定席・通常期)
3,072円
総武線快速
(グリーン車利用)
1,342円 1,000円前後
(※事前購入・距離別)
約2,350円
総武線快速
(普通車)
1,342円 0円 1,342円

このように、成田エクスプレスを利用する場合と比較して、グリーン車を使っても約700円〜1,000円近く安くなります(※JRE POINTを活用してグリーン券に交換すれば、実質さらに安く利用することも可能です)。時間は30分ほど余計にかかりますが、その時間をゆったりとしたシートで過ごせるなら、コストパフォーマンスは非常に高いと言えます。

グリーン車利用の賢いコツ:モバイルSuicaが必須級

総武線快速のグリーン車をお得かつスムーズに利用するためには、いくつかコツがあります。

  • 必ず乗車前に購入する:車内でグリーン券を買うと、事前購入よりも料金が高くなります(車内料金)。ホームの券売機か、モバイルSuicaで購入しましょう。
  • モバイルSuicaがおすすめ:スマホ操作だけで購入でき、チケットレスで乗車できるため非常に便利です。JRE POINTも貯まります。
  • 席は自由席:普通列車グリーン車は指定席ではなく自由席です。空いている席に座り、頭上のSuica読み取り部にタッチするとランプが緑色に変わり、検札が完了します。東京始発の電車であれば座れる確率は高いですが、途中駅から乗る場合は混雑状況に注意が必要です。

結論:時間よりも「快適な居住空間」を安く買いたい人へ

総武線快速のグリーン車利用は、「急いでいないけれど、疲れたくない」という層に最適な選択肢です。特に、帰国時で荷物が多く、疲労困憊しているが成田エクスプレス代は節約したい…というシチュエーションで真価を発揮します。特急列車のような華やかさはありませんが、実用性と快適性、そして経済性を兼ね備えた、知る人ぞ知る「大人の移動手段」と言えるでしょう。

新宿・池袋・横浜から成田空港へ安く向かうルート

成田空港へのアクセスを考える際、多くのガイドブックや比較サイトは「東京駅」や「上野・日暮里駅」を起点とした情報を中心に扱います。しかし、実際に多くの人が住んでいる、あるいはホテルに滞在しているのは、新宿・池袋といった副都心エリアや、横浜エリアです。

これらのエリアから成田エクスプレス(N’EX)を使えば直通で快適ですが、料金は片道3,000円〜4,000円を超えてしまいます。「成田エクスプレスは高すぎるけれど、重い荷物を持って何度も乗り換えるのは嫌だ」という悩みに応えるべく、主要エリアごとの「安くて現実的なルート」を検証します。

【新宿・池袋エリア発】山手線+日暮里乗り換えが鉄板

新宿や池袋から成田空港へ向かう場合、最もバランスが良いのが「JR山手線で日暮里へ出て、京成線に乗り換える」ルートです。

成田エクスプレスを使わない場合、多くの人が「新宿から成田空港行きのリムジンバス」を検討しますが、リムジンバスは片道3,000円以上と高額です。そこで、以下のルート推奨されます。

  • ルート:新宿/池袋 →(JR山手線)→ 日暮里 →(京成特急/アクセス特急)→ 成田空港
  • 料金目安:約1,300円〜1,500円(京成本線特急利用なら最安)
  • 所要時間:約90分〜100分

このルートのポイントは、日暮里駅での乗り換えが非常にスムーズであることです。日暮里駅はJRと京成の乗り換え改札が直結しており、エレベーターやエスカレーターも完備されているため、スーツケースを持っていても比較的楽に移動できます。安さを追求するなら京成本線特急、少し速さを求めるならスカイライナーやアクセス特急と、日暮里で選択肢を選べるのも魅力です。

格安バスという選択肢はないの?

以前は新宿駅や池袋駅からも格安バス(ウィラーエクスプレス等)が運行していましたが、現在は減便や運休、あるいは値上げされているケースが多いです。東京駅発の「エアポートバス東京・成田(1,300円)」を利用するために、まずは東京駅までJR中央線や丸ノ内線で出る、というのも一つの手です。荷物が少なければ、この「新宿→東京→バス」というルートが最も安上がりになる場合もあります。

【横浜エリア発】YCATバスか、JR一本か

横浜方面からのアクセスは、距離があるためさらに悩みどころです。成田エクスプレスは非常に高額(4,000円以上)になります。横浜市民にとっての現実的な選択肢は以下の2つに絞られます。

1. 意外と知らない「東急・京急ルート」

最安値を狙うなら、京急線(または直通する都営浅草線・京成線)を活用するのが賢い方法です。

  • ルート:横浜 →(京急本線・エアポート急行など)→ 成田空港
    ※便によっては品川や泉岳寺で「アクセス特急」等への乗り換えが必要
  • 料金目安:約1,700円
  • 特徴:時間がかかりますが(約2時間)、運賃は成田エクスプレスの半額以下です。ただし、通勤電車での長時間移動となるため、ラッシュ時は避けるべきでしょう。

2. コスパと楽さの「総武線快速(横須賀線)」

前章でも紹介したJR横須賀線・総武線快速の直通電車(エアポート成田)は、横浜駅からも利用可能です。

  • ルート:横浜 →(JR横須賀線・総武線快速)→ 成田空港
  • 料金目安:約2,000円(グリーン車を使うと+1,000円程度)
  • 特徴:乗り換えなしで一本という圧倒的なメリットがあります。2時間近くかかりますが、グリーン車課金をすれば快適な特急列車の旅に早変わりします。

3. YCAT(横浜シティ・エア・ターミナル)のバスは?

横浜駅直結のYCATから出るリムジンバスは非常に便利ですが、料金は片道3,000円台後半〜4,000円程度と高額です。しかし、「25歳以下割引」や「シニア割引」などのキャンペーンを行っていることがあるため、該当する方は公式サイトをチェックする価値があります。これらが適用されれば、電車移動と変わらない料金で豪華なバス移動ができる可能性があります。

結論:エリアごとの「最適解」を見極める

新宿・池袋・横浜、いずれの場所からも、成田エクスプレスを使わずに2,000円以下で移動することは十分に可能です。

  • 新宿・池袋から:「日暮里乗り換え」を基本戦略とし、荷物の量に応じて東京駅発の格安バスを検討する。
  • 横浜から:「JR横須賀線一本」が最強。体力に自信があれば京急、快適さを買うならグリーン車を追加する。

重要なのは、「乗り換え回数」をどこまで許容できるかです。安さをとことん追求すれば乗り換えは増えますが、その分、浮いたお金で現地での楽しみを増やすことができます。ご自身の体力と荷物の量に合わせて、ベストなルートを組み合わせてみてください。

早朝・深夜LCC対応の格安アクセス方法

LCC(格安航空会社)を利用する際、航空券代が驚くほど安い便は、得てして「早朝発」「深夜着」であることが多いものです。「朝7時のフライトに乗るには、始発列車でも間に合わないのでは?」「深夜23時に到着して、都心へ帰る電車はあるのか?」といった不安は、LCCユーザー共通の悩みです。

せっかく航空券を数千円で手に入れても、空港への移動にタクシーを使ったり、前泊でホテル代がかかってしまっては本末転倒です。ここでは、スカイライナーなどの特急が動いていない時間帯でも使える、早朝・深夜フライトに対応した格安アクセス手段を徹底攻略します。

深夜・早朝の主役はやっぱり「バス」

電車が運行していない時間帯における唯一にして最強の味方が、東京駅発着の「エアポートバス東京・成田」の深夜早朝便です。

通常の電車やスカイライナーは、早朝は5時台から、深夜は23時前後で運行を終了してしまいます。しかし、このバスは早朝3時〜5時台の東京駅発や、深夜23時〜24時台の成田空港発といった、LCCユーザーのために存在するようなダイヤを設定しています。

  • 運行区間:東京駅八重洲南口 ⇔ 成田空港
  • 料金:大人片道 2,600円(※深夜早朝割増料金)
  • 予約:便によっては事前予約が可能。満席リスクがあるため予約推奨。

「1,300円バス」として知られる同バスですが、深夜早朝便は料金が倍の2,600円になります。それでも、タクシーを利用する場合(数万円コース)に比べれば破格の安さです。朝6時〜7時台のLCC国際線・国内線に乗る場合、始発電車ではチェックイン締め切りギリギリになるリスクがありますが、このバスを使えば余裕を持って空港に到着できます。

「空港で夜明かし」は可能か?究極の0円泊

もっと安く、宿泊費も浮かせたいというバックパッカー魂を持つ方には、「成田空港ターミナル内での待機(夜明かし)」という選択肢があります。

現在、成田空港では第2ターミナルや第3ターミナルの一部エリア(北ウェイティングエリア等)が24時間開放されており、早朝便を待つ旅行者がベンチで仮眠を取っている姿が見られます。もちろん、ホテルではないため快適とは言えませんが、警備員が巡回しており、治安面では比較的安心です(※貴重品の管理は自己責任)。

この方法をとる場合、前日の終電で空港に入り、朝まで数時間ベンチで過ごすことになります。「宿泊費0円」で済む最強の節約術ですが、体力を激しく消耗するため、フライト後に現地で元気に活動したい場合にはおすすめしません。「若さ」と「体力」に自信がある方限定の裏技です。

カプセルホテル「ナインアワーズ」という折衷案

「空港のベンチで寝るのは辛いが、高級ホテルは無理」という方には、成田空港第2ターミナル直結のカプセルホテル「ナインアワーズ成田空港」が救世主となります。

宿泊料金は時期によりますが、5,000円〜8,000円程度で、シャワーを浴びてきちんとしたベッド(カプセル)で眠ることができます。また、「仮眠プラン」や「シャワーのみ利用(1,000円程度)」といった使い方も可能です。前日の終電で空港へ向かい、ナインアワーズで数時間仮眠をとってから早朝便に乗るスタイルは、コストと体力のバランスが最も取れた賢い方法と言えるでしょう。

近隣の温浴施設「成田空港温泉 空の湯」

もう一つの隠れた人気スポットが、空港第2ビル駅から無料シャトルバス(または芝山千代田駅徒歩)で行ける温浴施設「成田空港温泉 空の湯」です。

ここは露天風呂や岩盤浴が充実しているだけでなく、深夜滞在も可能なリラックススペースやカプセルホテルタイプの宿泊施設を併設しています。LCC早朝便利用者のための「早朝送迎バス」も運行しているため、大きなお風呂で旅の疲れを癒やし(または備え)、格安で一夜を過ごすことができます。空港内のベンチよりはるかに快適で、ホテルより安い、まさに「LCCユーザーのオアシス」です。

結論:深夜早朝は「バス」か「前乗り」の二択

LCCの早朝・深夜便を利用する場合、アクセス方法は大きく分けて2つです。

  1. 深夜早朝バスを使う:東京駅周辺にアクセスできるなら、2,600円で確実に移動する。
  2. 前日の終電で空港へ行く:ベンチで耐える(0円)、カプセルホテルや温浴施設で仮眠する(数千円)。

自分の体力と予算を天秤にかけて選びましょう。「安さにつられて早朝便を予約した結果、空港までのタクシー代で高くついた」という失敗だけは避けるよう、事前の計画が何よりも重要です。

まとめ:料金・時間・快適さで選ぶベストな行き方

ここまで、スカイライナーという「高額な選択肢」を使わずに成田空港へ向かう様々なルートを検証してきました。結論として言えるのは、「必ずしも高い特急料金を払うことが正解ではない」ということです。ご自身の出発地、荷物の量、そして体力に合わせて賢くルートを選べば、移動費を半分以下に抑えつつ、十分に快適な旅のスタートを切ることができます。

タイプ別・推奨ルートの最終結論

最後に、今回ご紹介した移動手段の中から、あなたの優先順位に合わせた「ベストな行き方」を決定しましょう。迷ったときは、以下の基準を参考にしてください。

1. とにかく1円でも安く済ませたい「節約重視派」

  • 推奨ルート:京成本線(特急・快速特急)
  • 理由:片道約1,050円という圧倒的な最安値が魅力。時間はかかりますが(約70〜80分)、浮いたお金で現地のおいしいご飯が食べられます。体力に自信があり、時間に余裕がある学生やバックパッカーには最強の味方です。

2. 安くても時間はかけたくない「コスパ重視派」

  • 推奨ルート:京成成田スカイアクセス線(アクセス特急)
  • 理由:スカイライナーと同じ高規格線路を走りながら、特急券不要で乗れる「速さと安さのいいとこ取り」ルートです。特に日本橋・新橋・品川方面からのアクセスなら、乗り換えなしで直行できる利便性も兼ね備えています。

3. 荷物が重い・座って寝ていきたい「楽さ重視派」

  • 推奨ルート:エアポートバス東京・成田(東京駅発)
  • 理由:1,300円という安さで、重いスーツケースを預けて必ず座れるのはバスだけの特権です。東京駅までのアクセスが良いなら、迷わず選んで良いでしょう。ただし、渋滞リスクを考慮して早めの便を選ぶのが鉄則です。

4. 長時間移動を優雅に過ごしたい「快適重視派」

  • 推奨ルート:JR総武線快速+グリーン車
  • 理由:成田エクスプレスより安く、リクライニングシートで食事や仕事ができる隠れた贅沢ルートです。新宿・横浜方面から乗り換えなしで移動したい場合、最もストレスが少ない選択肢となるでしょう。

「移動貧乏」を脱出して、旅の質を上げよう

LCCで航空券を安く手に入れたのに、空港までの移動で疲弊してしまったり、高額な特急料金を払ってしまってはもったいないですよね。今回ご紹介したルートは、単に「ケチる」ためのものではなく、「浮いた予算を旅の楽しみに回す」ための賢い戦略です。

例えば、往復で3,000円浮けば、旅行先で少し良いホテルにアップグレードできるかもしれません。現地のアクティビティを一つ追加したり、お土産をたくさん買うこともできるでしょう。移動手段を見直すことは、旅全体の満足度を上げること直結します。

ぜひ次回の成田空港利用時には、いつもの癖でスカイライナーや成田エクスプレスの切符を買う前に、「今の自分に本当に必要なルートはどれか?」を一度立ち止まって考えてみてください。あなたにとって最適な移動手段が見つかり、より充実した旅になることを願っています。

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